最近、ネット麻雀にハマっている。
特に最近力を入れているのは「天鳳」というアプリ。
プロ雀士も積極的に参加していることもあり、全体的にレベルが高くて面白い。
さすが「最高峰の対戦麻雀サイト」と謳うだけある。
このアプリでは、実力を示すレートだったり、段や級が存在する。
レベルに応じて卓が分けられるのも特徴的。
しかしながら、一般卓という入門的な卓では、様々なレベルの人とマッチングする。
そこで、昨日、大変残念かつ、悔しい思いをしたことがあった。
まず、天鳳の最初の級は「新人」からはじまり、10級、9級、8級・・・と昇級していく。
そして、昨日は「新人」とマッチした。
麻雀は運が左右するとはいえ、当然ながら実力差が出る。
モグリの「新人」でない限りは、おそらく、勝てるだろうと判断した。
実際にゲームがはじまり、プレーを観ていても、「おいおい、ここでこんな危険牌を捨てるのかよ!」など、至る所で初心者のようだった。
しかしながら、初心者アルアルなのだが、ビギナーズラック?のためか、意外と放銃(ロンされる)がない。運が良い。
そして、速めに鳴く(チー、ポン、カン)から、打点は低いものの、たまにアガれたりする。
当然ながら、こっちはアガれなくなる。
それに対し、私は悶々としていた。
きっと実力差はあるだろうという確信はあるのに、決定的な差をつけられない。
「く、くそー!こんなハズじゃない!」と。
で、点差は4人ともあまり開くことなく、ジリジリと中盤にさしかかった。
そして、その新人さんはリーチをかけた。
たまたま私も良い手がそろっており、テンパイしていた(リーチはしていない)。
「あと一牌、狙ってるのがこればアガれる」状況である。
しかしながら、ツモったのは、狙っていない牌だった。
当然、アガるためにはその牌を捨てなければならない。
ところが、その牌は安全か?というとその保証はない。
リスクは五分五分といったところか。
もしかしたら放銃してしまうかもしれない。
が、他の牌を捨ててしまえば、アガリからは遠ざかってしまう。
どうしても勝ちたい・・・。
という欲望がまさった。
そこで、「たぶん新人さんはそこまで考えてないだろう。たぶん大丈夫だろう。」と油断した。
結果・・・
「ロン!」された。
私はショックだった。
ずっと耐えて、我慢してきたのに、「もうそろそろ大丈夫だろう」と顔を上げた瞬間、撃たれてしまったのだ。
たまたま?気を許した、たった1回の油断。
勝負はその一瞬で決まってしまった。
点差が開いた状況、しかも、なめてかっていた新人さんに付けられた点差。
だいたいこういう時は挽回できないのが勝負事である。
その後は、挽回する機会はなく、ラス(ビリ)で終局を迎えた。
実はこれは投資でもいえることである。
特に市況が良い時、めぼしい投資先が見当たらないことがある。
どれも上がっていて、バリュー的にうまみがない。
そんな時、人はついつい「まあこれぐらいでもいいか」と安易に投資してしまう。
リスクの計算を甘く見積もってしまう。
待つことができない。
何か行動していないと気が済まない。
そして、リスクの紐を緩めた、ふだんでは買わないであろう投資案件を、ふだん買わないタイミングで手を出し、失敗してしまう。
しかも、最悪なのは、その失点を取り返そうと無理をしてしまうことだ。
もうこうなると手が付けられない。
取り返すことなく、失敗の上塗りを重ねてしまうことになる。
「待つも相場」
とはよく言ったもので、投資でも麻雀でも・・・肝に銘じたい。