企業設立5期までは赤字でいい。儲けた利益は再投資して雪だるまのように膨らませていくべし。

昨日はベンチャー企業1件の経営コンサルティングを行いました。

新しい期になり、前期の決算書ができたということで拝見させていただきました。

社長は営業利益や経常利益の赤字を気にしていたのです。

バランスシートの純資産の部の利益剰余金も減っていました。

通常であればあまりよろしくないシグナルです。

 

しかし、役員報酬を見ると、前々期より3〜4倍にアップしています。

どういうことか?

言い換えるなら、利益を会社に残さず、役員報酬で個人でもらったというだけの話です。

だから、帳簿上は赤字や当期純利益マイナスにはなりますが、しっかり個人の銀行口座にはキャッシュが貯まっています。

 

ざっくり大まかに言って日本の個人の所得税率は1,200万円〜1,500万円あたりまでは、法人所得税率より一般的には低くなる傾向にある。

なので、ここら辺のラインまでは個人の役員報酬でいただいた方が得策です。

とはいっても、それは社長個人のお金ではないことを忘れてはいけません。

単純に会社に置いておくべきお金を税率の関係で個人の口座に一時的に置いているだけ、ぐらいの認識が重要です。

贅沢なんてもってのほかです。

 

また、話は若干変わりますが、ベンチャー企業は設立5期目ぐらいまでは営業利益は赤字で正しいのです。

なぜか?

儲けたお金はどんどん再投資した方が資金効率が良くなるからです。

この時期は内部留保など貯めている場合ではありません。

次々に使うべき時期です。

 

例えば、広告費に使って、顧客リストを何倍にも膨らませる。

そうすれば、その膨らんだ顧客リストで来期はさらに儲けることができるようになります。

しかも、嬉しいことに広告費は全額経費として認められるので、税金も抑えられます。

 

実際、誰もがご存知のAmazonは創業から7年間赤字でした。

黒字化してからも利益率は数%で、稼ぎのほとんどを再投資に回していたのです。

そうして、グルグルと資金を再投資して回していくと、ある時から少しずつお金がストックで貯まり始めます。内部留保です。

それまでは本業に再投資し続けるのがベンチャー企業成功のセオリーになります。