あなたは顧問税理士などから決算書をもらった場合、真っ先に何を見ればいいのでしょうか?
売上、営業利益、経常利益など。
決算書にはあらゆる数字が並んでいます。
並びすぎて、何から見ていいかわからないかもしれません。
結果、すぐに引き出しや棚などに閉まってしまうこともあるでしょう。
これは非常にもったいないことです。
決算書にはあらゆる経営をよくするヒントが込められています。
活かさない手はないのです。
では、私は経営コンサルティングをする際、真っ先に決算書のどこを見るか?
ズバリ「利益剰余金」です。
過去3期分の決算書の「利益剰余金」を見て「しっかり積み上がっているか?」「どのぐらいの割合で積み上がっているか?」を確認します。
利益剰余金は貸借対照表の純資産の欄にあります。
本業がうまくいっていれば基本的には「利益剰余金」は順調に積み上がっていくわけです。
ところが、事業が上手くいっていなければ、利益剰余金は減っていきます。
どんなに羽振りのいいことを言っていたり、メディアに出ていたり、著書を出版していようが、ここの利益剰余金が積み上がっていなければ、経営は上手くいっているとは言えないのです。
口では「順調です!」と言っていても、利益剰余金が積み上がっていなければ、それはまやかし。
利益剰余金はダイエットでいう体重計のようなものです。
どれだけ自分では「イケテル」と思っていても、体重計の数字は嘘をつかないのと同じ。
もし、利益剰余金が積み上がっていないとしたら、なんらかの経営改善を施さないとまずいかもしれません。
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