愚かな経営者は、儲かると「普通」になろうとします。
賢い経営者は、儲かろうが儲かるまいが「異端」であろうとします。
経営者は「普通」ではいけません。これは絶対的に守るべき鉄則です。
どういう商品が世の中に求められるか?
差別化された商品であり、希有な存在である商品です。
「その他大勢」と大差ない商品であれば、埋もれてしまいます。
「普通」や「ありきたり」の商品は、必要とされないのです。
そして、会社や商品を「普通」でない状態にする、または維持するには、社長自身が「普通」でない状態でなければいけません。
投資活動でも同様です。
「その他大勢」や「一般大衆」と同じ動きをしていては、決して儲かることはできないのです。
「普通」に合わせた時点で、投資の世界はゲームオーバー。撤退を余儀なくされます。
ということで、オススメの良書の紹介です。
『「普通がいい」という病(泉谷閑示著、講談社新書)』
生きていると、とかく、人や社会は「普通」を求めてきます。同調圧力です。
普通を「常識」とか「一般」、「世間」「道徳」などと言い換えるとわかりやすいかもしれません。
気づくと、いつの間にか「自分」を失ってしまいがちです。
私たちはみんな、ほかの人とは違う「角(つの)」を持って生まれてきました。
「角」とは、自分が自分であることのシンボルであり、自分が生まれ持った宝、つまり生来の資質のことです。
(『「普通がいい」という病(泉谷閑示著、講談社新書)』「はじめに」より引用)
著者の泉谷閑示さんは、そう冒頭で語ります。
そして、この角は、生きているうちに他人や社会に「奪われたり」「消されたり」してしまう恐れがあります。
あるいは、自分自身で角を憎み、忌み嫌って、隠したりしてしまいます。
気づけば「生きるエネルギー」の枯渇状態に。
本書はそういった「角=自分」を取り戻し、生きるエネルギーの枯渇から抜け出すための考え方や方法論が書かれている良書です。
また、「普通がいい」というのは、かなり危ない発想だということにも気づかせてくれる良薬にもなり、自営業者には特にお勧めです。