自営業者の資産形成、資産防衛には「株式投資」は有用です。
ですが、「投資」や「資産形成」というと、どうしても「景気を読まなければならない」と思いがちです。
例えば、「これから日本は人口が減って、不景気になるから投資は止めといた方がいいのではないか?」とか、「アメリカが金利を上げそうだから景気は悪くなるから、投資は止めておこう」など。
確かに、景気の先行きがわかれば、投資は有利そうに感じます。
しかしながら、景気を正確に読むのは「プロでも難しい」というのが本音。
例えば、昨今だと2020年の「コロナショック」、さかのぼって2008年の「リーマンショック」など、誰が予測できたでしょうか?ほとんどのプロが予測できなかったでしょう。
全米No.1とまで言われた伝説のファンドマネージャーであるピーターリンチの名著『株で勝つ(ピーターリンチ/ジョン・ロスチャイルド著、ダイヤモンド社)』では、こう書かれています。
私としても、もちろん相場や景気の予測をしたいが、それが不可能なので、バフェットと同じで儲かる会社を探すことで満足しているのである。
(引用元『株で勝つ(ピーターリンチ/ジョン・ロスチャイルド著、ダイヤモンド社)』)
かの天才投資家ピーター・リンチですら、景気を読むことは不可能と言っているのです。
にも関わらず、景気を読んで投資をすることは、ナンセンスなことと言わざるを得ません。
ただし、言い方を変えれば、「景気を読まなくても株で勝つことはできる」ということでもあります。これは安心材料ともいえますね。
では、景気が読めないなら、どうすればいいのか?
「優良企業」を探して投資することです。
バフェットやピーターリンチの言う優良企業とは、一過性の企業ではなく、この先、何十年と儲け続けられる力のある企業のことを言っています。
投資家はそちらに力を注いでいくことが肝要です。
これは、投資に限らず、経営でも同様ですね。
景気を読むのではなく、ただただ経営を強くしていく。
当たり前のことを当たり前のように。