江戸商人は火事の時に「顧客名簿」を井戸に放り込むのは本当か?

戯言

江戸商人は火事の時に「顧客名簿」を井戸に放り込むのは本当か?

マーケティングを学んだことがある人なら一度は耳にしたことがあると思います。

「商人にとっては顧客リスト(台帳)は重要。江戸の商人は火事になると顧客台帳を井戸に放り込む。台帳は特殊なノリでできた紙なので水に入れても溶けない。それで火事が済んだら商品を新しく仕入れ、顧客名簿を元に商売を再開できる。だから顧客台帳は商人にとっての生命線なのだよ。」と。

それだけ顧客名簿は大事だというのは理解できます。この知識を引用している経営コンサルタントも多く見かけます。

しかし、よくよく考えたら、これって本当でしょうか?

調べても調べても確かなエビデンスが出てこないのです。

論文なども見当たりません。人に聞いても「知ってる」とは言いますが、「エビデンスって何でしょう?」と聞くと、誰も知らないのです。

ということで、「これは確かめねば」と思い、何とか手に入れました。

なんと嘉永三年の実際の顧客台帳です。嘉永というと1848年〜1855年。孝明天皇の時代で、江戸幕府は徳川第十二代将軍の徳川家慶です。間違いなく江戸時代。

なんとも貴重な顧客台帳です。縁起も良さそうです。

ちなみにこの頃の顧客台帳を「大福帳」と言います。商売繁盛の願いを込めた縁起のいい言葉として名付けたそうです。

そして、この大福帳を実際に水に突っ込んで、溶けなければ事実だろう…

ということで、恐る恐る、罰当たりかもしれませんが、水に突っ込んで試してみました。動画も載せておきます。

結果は、確かに溶けませんでした。字も無事です。

おそらく、江戸商人は顧客台帳を丈夫なものに仕上げ、大事にしていたということは確からしいです。

縁起良さそうなので事務所に飾っておくことにします。

作野裕樹プロフィール
(株)レジェンドプロデュース代表取締役。2003年よりステップメールのアスメルを開発運営。
戯言 凡夫徒然
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