『なぜヒトラーはノーベル平和賞候補になったのか(武田和弘著書/ビジネス社)』読了。

なぜヒトラーはノーベル平和賞候補になったのか 教養・リベラルアーツ

なぜヒトラーはノーベル平和賞候補になったのか(武田和弘著書/ビジネス社)』を読んだ。

「ナチスは完全なる悪」と先入観で決めつけてしまうと、その裏にある大事な「背景」や「文脈(コンテクスト)」を見過ごしてしまうだろう。

世の中に完全なるものは存在しない。絶対的な正義、悪というものはない。白黒で完全に分けられることもない。

なぜ、ヒトラーは暴走したのか?なぜ、ユダヤ人の虐殺へと向かったのか?なぜ、日本の軍部は行き過ぎたのか?

それらを「悪」とバッサリと切るのではなく、バックグランドを考察していくことは、これからの平和な世界を望むなら必要な取り組みであろう。

本書はそこに切り込んだ稀有な書。一読の価値あり。

特に近年注意すべきは、「民主主義」のウィークポイントであろう。有識者の一票も、不勉強な者の一票も価値に変わりはない。民衆が間違った「選択」をしないためにも、「情報」や「知識」の習得を日頃からおろそかにしてはならない。

それと、恐るべきは「格差」。格差が開きすぎた時に大衆は暴走する可能性がある。この事実を決して無視してはならない。

目次

第1章すべてはドイツの経済破綻から始まった
第2章ナチスが台頭した経済的要因
第3章日本とイギリスの経済戦争
第4章満州利権を狙っていたアメリカ
第5章軍部の暴走に日本国民は熱狂した
第6章世界経済を壊したアメリカ
第7章なぜアメリカが世界の石油を握っていたのか?
第8章日米英独の誤算

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