『武器輸出と日本企業(望月衣塑子著書/角川新書)』読了。

武器輸出と日本企業(望月衣塑子著書/角川新書)』を読みました。

なぜ読もうと思ったか?

資本主義を理解する上で、「軍事」の知識は避けて通れないからです。

日本を含め、世界各国の軍事の舵取りによって、経済状況は大きく変わってきます。

一応言っておきますが、さくのは戦争反対です。世界は平和であってほしいと願っています。

しかしながら、現実的には複雑で、いまだに世界から戦争や紛争はなくなっていません。

ここら辺の課題はわたしたち一人一人が今後も向き合っていく必要があるでしょう。

さて、一旦その課題は置いておいて、経済=お金の流れを推測する上で、経済人は軍事に関する知識は最低限押さえておかねばなりません。

とりわけ、2014年に「防衛装備移転三原則」を閣議決定したことは見逃せません。

内容は以下の通り。

1)国際的な平和と安全の維持を妨げる場合は輸出しない
2)輸出を認める場合を限定して厳格に審査する
3)目的外使用と第三国移転は適正管理が確保される場合に限る

「武器輸出三原則は、基本的に武器(兵器)の輸出や国際共同開発をほぼ認めず、必要があれば、そのたびに例外規定を設けて運用する内容だったのに対して、防衛装備移転三原則は、武器の輸出入を基本的に認め、その上で禁止する場合の内容や、厳格な審査を規定する内容となっている。」

ウキペディアより引用

今までは、武器輸出三原則があり、武器の製造や輸出はかなり制限されていました。

が、あらたな防衛装備移転三原則により、紛争当事国になる恐れのある国などへの武器輸出に事実上制限がかからなくなってしまいました。

これにより、日本経済のバランスが微妙に変化してきたのです。

例えば、武器の輸出が自由になれば、企業の武器製造にインセンティブが働いてしまうでしょう。それが殺人兵器だったとしても・・・。

ただ本書『武器輸出と日本企業(望月衣塑子著書/角川新書)』を読むと、現状、アメリカなどと違い、日本の軍事産業はさほど儲かっていないようです。日本は今まで武器製造に力を入れていなかったため、世界に対するプレゼンスはあまりよくないからです。

また、日本人の「武器製造」に対するイメージはかなりよろしくなく、企業の参入も慎重になっているということが本書でわかりました。

ただ今後はわかりませんが・・・

ということで、日本の武器輸出に関する知識を得たい経済人は、ぜひとも本書を読んでおくことをオススメします。

いち読者としては「よくここまで取材してまとめられた・・・」と、ただただ感心するばかりです。

武器輸出と日本企業(望月衣塑子著書/角川新書)』

目次

第1章 悲願の解禁
第2章 さまよう企業人たち
第3章 潜水艦受注脱落の衝撃
第4章 武器輸出三原則をめぐる攻防
第5章 ”最高学府”の苦悩
第6章 デュアルユースの罠
第7章 進む無人機の開発

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