資産防衛には「相関係数」に気をつける。日経平均、世界株式暴落から学ぶこと。

昨日は日経平均1,000円以上の下げを記録したり、昨夜NYダウが545ドル下げたり、他、世界中の株式市場が下落の影響を受けました。

さくのが常に提唱しているのは、「どちらに転んでも大丈夫」な状態を築くことです。

経営顧問先クライアントさん数社にはいつもそう言い続けています。

 

経営者や自営業者が増やすのは「本業」であり、株式投資などはどちらかというと「防衛」の役割が大きいです。

そのような観点から、必然、「ポートフォリオ」という考え方が重要になってきます。

ポートフォリオを組むことで、資産の安全性を高めるのです。

 

例えば、野球チームで考えてみてください。

全員がパワフルなホームランバッターだったらどのようなチームになるでしょうか?

おそらく、足でかき乱されたり、良いピッチャーにあたったら勝てなくなってしまいます。

 

ではどうすればいいでしょうか?

足の速い選手や、ヒットを打つ確率の高い器用な選手を入れたり、守備が上手な選手を入れたりして、どのようなチームと戦うことになっても勝ちやすい状態を作っていく必要があります。

資産防衛もまったく同じ考えです。

あらゆる「対戦相手」が来ても、安定したパフォーマンスを発揮することを考えるのです。

 

そこで、重要なのが「相関係数」になります。

相関係数とは?

わかりやすくいえば、「その選手のタイプがどれだけ似ているか?」を数値化したものです。

1が最も高く(相関関係強い)、-1が最も低い(相関関係が真逆)、0は相関関係が全くないということ。

 

例えば、パワーヒッターA君とパワーヒッターB君なら相関係数は1であり、相関関係は強い。この場合、同じようなピッチャーが相手だと、両者とも打てない可能性は強くなります。

パワーヒッターA君と俊足好打のC君なら相関係数は-1で、この場合、ピッチャーによってはA君が打てる時もあれば、C君が打てる時もあります。分散効果が表れているのです。

 

そして、肝心なのは、あなたの資産クラスも「相関係数」を参考に、分散効果を発揮させることです。

例えば、こちらに参考になるデータがあります。

JPモルガンが発表している、資産クラスの相関係数一覧です。

相関係数

例えば、あなたが日本株と米国株に投資しているとしたら、相関係数は0.67。

相関関係は割と強く、日本株が下がれば、米国株も下がり、資産防衛効果はあまりないです。

 

ところが、日本株と米国10年国債に投資していたらでしょうか?

この場合、相関係数は-0.40で、日本株が下がっても、逆に米国国債は上がる可能性が高いのです。
(ただし、ドル・円為替の変動もあるので注意。)

 

このようにして、資産を防衛するには「何かが上がる」と「何かが下がる」という関係性を知り、資産ポートフォリオを形成していくことが世界の富裕層の間では当たり前の思考です。

※相関係数に絶対はないので注意。あくまでも参考データとして。

参考書籍
お金は寝かせて増やしなさい(水瀬ケンイチ著書/フォレスト出版)』
毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資(吊ら男著書/ぱる出版)』
全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)(山崎元・水瀬ケンイチ著書/朝日新書)』

ちなみに、仮想通貨はどうなのだろうか?非常に楽しみにしていました。

もしかしたら、世界的な暴落に反して、仮想通貨はまったく逆の動き、もしくは、相関関係がないのではないか?と。そうであれば、資産防衛ポートフォリオの一つとして考えるべき時が来るかもしれないと考えていたのです。

ところが、残念ながら、仮想通貨も世界的な株式市場と同じような動きになっていました。これではポートフォリオとしては考慮できません。

参考までに。

(引用元:Bloomberg Bitcoin Tumbles as Cryptocurrencies Join Global Equities Selloff

Bloomberg ビットコイン チャート

さて、本日も日経平均は下がりそうですが、その間、上がるものも少なからずあったりします。

今後のポートフォリオを組む上でぜひ参考にしてみてください。

いずれ必ず危機は訪れるのが世の常。どのような危機が訪れたとしても、資産が守られる状態を築くことが肝要です。