会社を売るか?事業を売るか?どちらが得か?

最近、「連続起業家」という言葉をチラホラ耳にするようになりました。

連続起業家とは、簡単に言えば、起業して会社や事業を売却し、それを連続して繰り返していく起業家のことです。

昨日、若手起業家・経営者のための「孫子の兵法」勉強会を開催したのですが、流れで会社売却やM&Aの話が出てきました。

 

その際、出てきた相談としては「会社と事業、どちらを売ったほうがいいか?」というものでした。

結論から申し上げると、私は「事業より会社売却の方がメリットが大きい」とお伝えしました。

なぜでしょうか?

 

理由は「税制」です。会社売却と事業売却ではかかる税金が変わってくるのです。

例えば、A株式会社でエステサロン事業をやっているとします。他の事業はやっていないとします。

オーナーが100%株主であることを前提とします。

A株式会社丸ごと売っても1億円、エステサロン事業を売っても1億円とします。

その場合、会社を丸ごと売ったら1億円に対し、税金は約2割(※20.315%「所得税15.315%、住民税5%」)なので約2000万円になります。この場合、個人のポケットに入ります。

 

が、会社を売らずにエステサロン事業を売ったらどうなるか?

1億円は「会社の所得」になり、法人税などがかかります。実効税率約3割とすると、約3,000万円の税金を払う必要があります。

この時点で約10%の1,000万円の差が出てきますね。

 

もう一つ重要な点は、「個人のポケットに入る」にも関わらず、約2割の税金で済むメリットです。

もし、個人年収1億円を取ったらどうなるか?

現在の日本の所得税率や住民税などからすると、約半分が税金でもっていかれます。この場合は約5,000万円ですね。もちろん、給与所得控除もあるのでもう少し変わってきますが。

しかし、会社売却で1億円を手に入れた場合は、約2割の税金ですみます。

 

ということで、どうせ売却するなら、一般的には事業売却より会社丸ごと売却の方がメリットが大きいですとお伝えさせていただきました。これから売却をお考えの方は参考にしてみてください。

※詳しい税金のお話は必ず専門の税理士や公認会計士にご相談することをお勧めします。