株式会社、一般社団法人、合同会社、どの器で起業するのがいいか?

起業の相談でよくされることの一つに、「どの器でいくか?」があります。

器とは、株式会社、合同会社(LLC)、一般社団法人など。

それぞれ、メリットとデメリットがありますが、結論から申し上げると、将来、「会社を売却する可能性がある」のであれば「株式会社」でスタートする方が適しています。

理由は3つあります。

  1. 売りやすい
  2. 分割しやすい
  3. 高く売れやすい

1の「売りやすい」について。

株式会社であれば、保有している株式を売却しやすいメリットがあります。

なぜか?単純に会社売却やM&A、株式投資というと「株式会社」が一般的だからです。

ところが、一般社団法人ですと「株式を売る」ことができません。合同会社も同様です。一般社団法人や合同会社の売買はまだまだ一般的ではありません。一般的ではないということは買い手も見つかりにくいということです。

 

また2つ目の「分割しやすい」という理由について。

株式会社は一部を売却したりなど、何かと使い勝手が良いです。一般社団法人は「何%を他人に売る」といったことができません。また合同会社の場合は「株式数」=「所有権」という概念がないので分割することが困難です。

 

3つ目の理由として、株式会社の方が「値がつきやすい」こともあります。

一般社団法人や合同会社はどうか?というと、まだまだ馴染みが少ないため、「値段がつきにくい」可能性が高いです。相場観や取引事例などの判断材料が少ないからです。株式会社の方が一般的なので査定しやすいメリットがあります。

また、売却スキームもオーソドックスでないため、思わぬコストがかかってしまう可能性もあります。

 

最近の流行りとして、よく「社会の公器としての印象」を優先して一般社団法人を選択する人がいますが、それが足かせとなって資本政策が取りづらくなり、思いの外、発展できずに足踏みしてしまうケースがありますから注意が必要です。

一般社団法人は本業の「サブ」として活用するのが望ましいです。資本主義経済活動の「メイン」には捉えない方が良いでしょう。

 

ということで、「自分は会社を売却するかはわからない」という場合で、迷っている場合でも、とりあえず「株式会社」が無難です。会社の形としては一般的で知名度もあり、何かと融通が利きます。

実業家として将来会社を売却したい、もしくは、少しでもその可能性があるのであれば、迷わず株式会社でスタートすることをお勧めします。

(資産運用や相続など、目的が異なる場合はここでは対象外です。)