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人は嫌なこと、つらいことがあるとついつい他人のせいにしたり、自暴自棄になりがちです。「もうどうなってもいいや!」と、他人に当たったり、自分に当たったり。たとえば、商売でも、「これは売れる!」と思ってやったことが売れないことなど。これは商売ではよくあることです。

恋愛でも、相手のためによかれと思ってやったことが、思うような結果にならないこともよくあります。友人関係や部下や上司との関係、家族との関係でも同様です。

しかし、そういう時こそ、「心に笠を」かぶせてあげてください。

昔話で「笠地蔵」という面白いお話があります。心の清い貧しい老夫婦がいて、夫の方は、食べ物を買うためのお金を稼ぐために街に出ます。手には商品の笠を持って。寒い寒い雪道を歩いて。

ところが、残念ながら思うように売れなかったんですね。まあ相当落ち込んだと思われます。「なんでこんなすばらしい商品が売れないんだ!このわからずや!」とか「なんて自分は不幸なんだ」とか「不景気な世の中を作った社会が悪いんだ」とか思ってもおかしくありません。

その帰り道、7つの地蔵があって、そのお地蔵さんたちは雪をかぶってたんですね。夫は、その雪を優しく取り除いて、自分の持ってる商品である「笠」をお地蔵さんにかけてあげました。

ちなみに、私はこの地蔵は、「自分」の「無意識」であり「心」のメタファーだと考えています。そういう落ち込んだ時、つらい時、嫌なことなどがあった時こそ、自分の「無意識」であり「心」をいたわってあげる。優しくしてあげる。温めてあげる。すると、家に帰って眠っている時、そのお地蔵さんが食べ物などをこっそり届けてくれたんですね。

ちなみに、この「夜」=「暗い時」に運んでくれたってのも「無意識」ってのは「暗い」もので、その中にこそ、宝は眠っているという意味だと私は考えています。無意識の世界とは暗く深い静かなものなのです。

たとえば、瞑想中などは深い無意識に入り込んでいきますよね。そういうところにこそ、宝はひっそりと存在します。

ということで、何が言いたいかとというと、つらい時、嫌なことがあっても、決して他人のせいにしないこと、自暴自棄にならないこと、社会のせいにしないこと。そして、「心」に「笠」をかぶせて、あたたかくしてあげてください。優しくしてあげてください。いたわってあげてください。そうすれば、あなたの「無意識」がやがて大切な宝を運んでくれるでしょう。