現在、経営者向けにコーチングを行なっているのですが、その際、まっさきに手をつけてほしいことがあります。それは「掃除」です。掃除をすることが経営や人生を変える「全て」の第一歩となります。

 例えば、会社でもピンチを切り抜ける時、飛躍する時というのは、「事業を整理した時」であることが多いです。故スティーブ・ジョブズもアップル社に復帰した時は、破産寸前でした。そこで、彼がやったことは「整理整頓」、要するに掃除です。

 15あったデスクトップ機もたったの一機種に絞り込み、他はすべて捨てました。プリンターと周辺機器も全て切り捨てたのです。ソフト開発も止めました。さらに新たにオンライン上に公式ストアを開設。代理店や小売店をカットして消費者への直販を始めました。結果は今のアップルの業績を見ていただけば一目瞭然ですね。

 他には伝説の経営者と言われる元GEのCEOジャックウェルチ氏も同様です。「1位と2位の事業以外は意味なし」といって、3位以下の事業や商品はすべて止めることにしました。要するに「掃除」ですね。

 このように、ビジネス飛躍の第一歩は「掃除」から始まることはよくあります。

 また、掃除といっても何も経営だけのことに限りません。身近な掃除、片付けからでも人生は間違いなく好転します。机の上の整理整頓、要らない洋服の廃棄、掃除機がけなど、さまざまな「物理空間」からのアプローチでも情報空間の変化は起き始めます。いえ、むしろ、物理空間からのアプローチの方が、目に見える分、取り組みやすいからオススメです。ちなみに、人間関係の整理も同様のことが言えます。

 なぜ、「掃除」をすると、物事は好転し始めるのでしょうか?それは「余白」ができるからでしょう。余白がなければ、次の新しい物や事を受け入れられません。例えば、コンピュータだって、空き容量がなければ新しいデータやソフトなどを取り入れることができません。色んなソフトやアプリを稼働させたらフリーズしてしまうこともあります。その際は一旦、ソフトやアプリケーションを閉じたり、強制終了させたり、ソフト等のアンインストールも場合によっては必要でしょう。そうすれば、空き容量が増えます。

 それと、自然界の法則に「エントロピーの法則」というものがあります。誤解を恐れず簡単に説明するなら、「物事は放っておけば常に秩序から拡散に向かう」ということです。部屋も放っておけば、埃が必ずたまるし、ちらかっていきます。これは人間関係もそうだし、ビジネスも同様なのです。体重や健康だって同じです。何も考えずに美味しいものや食べたい物ばかり食べていたらメタボになってしまいます。ではどうすればいいか?整理整頓や片付けをする必要がありますよね。自然界というものは、どこかで「エネルギー」を注入して、「秩序」を保っていかねばならないのです。

 それがいわゆる「掃除」です。だからこそ、「掃除」をすることは経営や人生など、あらゆる物事が好転し始めるきっかけになるのです。

 何かうまくいってないかも?とか、さらに好転させたい、と思った時は、まずは「掃除」からはじめてみることをオススメします。さらに付け加えると、情報空間もそうですが、物理空間からのアプローチがもっとも早いです。靴を揃える、下駄箱を片付ける、余分な靴や服を廃棄する、食器を洗う、なんでも構いません。できることからやってみてください。必ず好転することをお約束します。