今月も10人限定のコーチング&コンサルティングを終えました。類稀なる成果の報告が多数あり、私も嬉しくなりました。ところで、他のコーチやコンサルタントの方に、なぜ成果が出やすいのでしょうか?という質問をいただいたことがあります。

おそらく、それは、私が「答え」を教えるのではなく、「セオリー」を軸にしたアドバイスなどをしているからでしょう。セオリーは、答えと違い、抽象度の高い概念です。自分で考える余地が多分に残されています。たとえば、私は、「孫子の兵法」「五輪書」「君主論」「韓悲子」などの先人の知恵をよく経営コンサルティングに応用しています。

なぜ、これらの先人の知恵が何百年、何千年と残されているのでしょうか?理由は、抽象度の高い「セオリー」だからです。具体的な「答え」が書いてあるわけではないのです。抽象度の高いメッセージには、「読み手」の解釈の余地が残されています。

たとえば、「土器の作り方」というノウハウであれば、きっと現代には残っていないでしょう。ところが、「戦わないで勝つことを最上の策とする」となれば、これは、いつの時代でも通用する普遍の原則のようなものになります。

だから、私は経営コンサルティングの際には、「こうしてください」「ああしてください」といった答えはほとんどお伝えしません。そうではなく、「セオリー」をお伝えするのです。そうすることで、クライアント自身が、自らの置かれた立場で考え、選択し、決断していくわけです。だからこそ、思考力も上がるし、自らの決断に責任を持つし、結果を受け入れ、成長していくのです。

そこには、圧倒的なクライアントへの信頼が根底にあります。クライアントは自ら思考し、行動し、成功していくという絶対的な信頼です。

話は変わりますが、文豪ゲーテは「独学は非難すべきもの」と言っていました。独学で何でもやるのではなく、先人の「セオリー」をどんどん活用してしまえばいいのです。結果を出すための原理原則のようなものは、実は今も昔もほとんど変わっていません。そういった先人の知恵を貪欲に活用する人が、素早く結果を出されていくのでしょう。さて、来月もまた進化の報告が楽しみでもあります。