経営者が夢やゴールを叶えたいなら正しい夢・ゴールの設定はとても重要です。なぜ、重要なのか?夢・ゴールの設定を間違えると、健康を害したり、精神が病んでしまう可能性があるからです。その一つの表れが「薬物依存」です。

それを裏付けるデータとして、最近、覚せい剤所持で逮捕された清原和博氏をあげておきましょう。彼の野球選手としての実力は申し分ありませんでした。甲子園で通算の最多本塁打数13本の記録保持者。プロ野球525本塁打は歴代5位。とてつもない実力者と言えます。私も小学生からの大ファンで、彼の影響で子供時代は「ホームランが量産できるファースト(一塁)」を目指していたぐらいです。

そんな実力もあり、カリスマ性もある清原和博氏がなぜ、薬物に手を染めてしまったのでしょうか?何度も言いますが、「夢」「ゴール」の設定を間違えてしまったからだと私は結論付けます。彼は、高校卒業後、西武ライオンズに入団し、大活躍。その後、実力が認められ、念願の読売ジャイアンツに入団します。ところが、読売ジャイアンツは実力者ぞろいの球団です。連日、「結果を出さなければならない」という相当なプレッシャーを感じていたようです。そこで、結果を出すために、はじめに「にんにく注射」に依存し始めます。その後、覚せい剤に手を出し始めたそうです。

反対によく比較されるのが、高校時代のチームメートでもあり、ライバルでもある桑田真澄選手です。桑田氏ももちろん、プロ入り後はピッチャーとし、活躍するのですが、薬物依存になることはありませんでした。

この2人は野球の歴史を変えるような実力もカリスマ性もありました。同期でチームメートでもありました。そんな2人の明暗を分けたのはなんだったのでしょうか?

ここでも、私は「夢」「ゴール」の設定の違いだと結論付けます。では、いったい、どんな違いがあったのでしょうか?それは、桑田氏の現在を見るとよくわかります。桑田氏は引退後、すぐに早稲田大学に入学しました。なぜでしょうか?それは、将来、指導者として後輩を指導する上で、学問は重要だと考えていたからです。

その後、桑田氏は、指導者講習会を主催する特定非営利活動法人「アミーチ・デル・クオーレ」の理事長、ボーイズリーグの麻生ジャイアンツの会長、東京大学運動会硬式野球部の特別コーチや、日本野球機構(NPB)「統一球問題における有識者による第三者調査・検証委員会」の特別アドバイザーも務めています。最近では、東大のコーチとして、東京六大学リーグでの連敗を「94」で止めたのも記憶に新しいです。

これらからわかることは、桑田氏は、現役時代になんらかのキッカケで選手としての個人の夢のさらに「その先」のゴール設定をしたことです。より広大な、社会のため、世界のためというように使命感が高度になっているのです。結果として、選手時代終盤はメジャー挑戦のために渡米したり、選手寿命も伸びましたし、現在もイキイキと精力的に世界に貢献していることにつながっていると感じます。

逆に清原選手の場合は、将来指導者として、自分以外の多くの人、後輩、後世に貢献したいとは考えていなかったように思います。考えていたのは、なんとかして、個人の成績を伸ばそうということ。少なくとも取材の言動などからはそう感じ取れました。もし、どこかで、新しい夢やゴールの設定をしていたら、違った人生になっていた可能性があります。「薬物に負けてる場合ではない」「将来、社会に貢献するという長い目で見たら、そんなことしてる場合じゃない。」と考えられたかもしれません。

このように、夢やゴールの設定はとても重要です。間違ったゴール設定をしていたら、誰しもが薬物など健康や精神を害する可能性があるということです。また、今は正しいと思われるゴール設定も、日が経つにつれて更新する必要も出てきます。何事も永遠ではないのです。

経営者として人生をイキイキと健康的に生きたいのであれば、都度、夢・ゴールを更新されることをお勧めします。